2019/11/11 21:24

家具や家のデザイナーと、それを作る家具職人、大工さんの街。

様々な機能のついた家具や、その人にあった家を作ってくれるため、世界中から人が集まってくる。

制作依頼の場合、原材料は基本的に依頼主に用意してもらう。デザイナーや職人の指示のもと、お化けと一緒に集めに行ったりもする。
家具の街で作って届けてもらうパターン、依頼主の家の近くで作るパターン、もしくはその両方が、主な納品方法。

定期的に見本市があり、デザイナーと職人の組み合わせを替えて新作の家具が作られる他、過去の自信作の展示も行われる。
そこで気に入った家具を探したり、お気に入りのデザイナー、職人の組み合わせを探したりする。

大小さまざまな家具を壊さず運ぶ必要があるため宅配業のレベルも高く、引っ越しも請け負っている。

家や家具の修理のため、持ち込み修理工場と職人派遣の受付もある。

昔ながらの師弟制度ある街で、師匠の許しなくして独立することはできない。

デザイナー、職人ともに、独立する前に必ず一度は世界中の街を旅する場合が多い。
さまざまな街とその住人のことを知らずして、その人に合った家具など作れないからだ。

街に入ってすぐ、デザイナー事務所塔と職人事務所塔があり、その奥は大きな広場になっている。
様々な工具が置かれていて、みんなそこで家具を作る。見本市もこの広場で行われる。

その奥は職人やデザイナーの家。好きな家具をモチーフにした家を建てることが多いため、まるで巨人のための家具が並んでいるような街並みになっている。

愛を持って長年扱われた工具は魂を宿し、人格を持つ。というか、もうほとんどの工具が人格を持っている。
カナヅチ、メジャー、物差し、墨つぼ、ノコギリ、カンナ、ペンチ、クランク、ドライバー、レンチなどなど動かないのは釘や接着剤などの消耗品くらい。

使われる素材は土、木、貝、骨、石や鉱石、水、ガス、氷などさまざま。