2019/10/25 05:57
鉱物の街で採れる様々な鉱物を生み出す、生きるマグマの「マグさん」。
その大きさは小さな山ほどもあり、その場から動くことはない。
そんなマグさんの子供たちである「岩の人」と呼ばれる生き物がいる。
体は岩でできていて、身長は小さい者だと馬の目線くらい、大きいものは象くらいの高さになる。
様々な速度の振動によりコミュニケーションを取る鉱物言語、通称「石言葉」を最も巧みに使いこなす種族である。
頭から青い溶岩流が出ていて、体の模様のように明るく光っている。
その青い溶岩股の辺りで体内を循環して、また頭から流れ出る。
頭にそこいらの岩を投げ入れて、体内で圧力をかけて結晶化したのち、
次に背中の機械で冷却することで、さまざまな鉱石を生み出している。
気分によってマグマの温度が変わるらしく、それによってできる鉱物が変わる。
稀に赤い溶岩を出す岩の人もいるらしいが、どうして色の差が出るのか、青い岩の人とどこか違うところがあるのかなど、詳しいことはまだわかっていない。今のところ数少ない接触事例で見た限りでは性格に違いが見られる、という程度しかわからないが、おそらく青い岩の人とは何か違う役割があるのだろうと推測されている。