2019/10/07 12:37

背中にキノコの家を背負ったような形状の虫で、大きさは成虫でも個体差が非常に大きい。

人間の手のひらサイズのものから、象よりも大きいものもいる。

成虫は平べったい昆虫で、羽化後一度だけ動物の死体の脳を食べる。その後3日ほどで急激に背中の外殻が膨らんでいきキノコ状となる。カサの部分から家キノコ虫ゴケを呼ぶ匂いを出してコケの胞子を呼び込み、背中に根付かせると、以降は苔から養分をもらって生きていく。 

この虫の不思議なところは、コケを呼ぶための器官であると思われていたキノコ状外殻の内部が動物の巣穴の中や家の内部のようになる点で、敷き詰められたワラや、椅子とテーブル、写真立てなどまで再現され写真だけ見るとこれが虫の体内だとはとても信じられないクオリティとなっているが、縮尺は個体の大きさによるため

とてつもなく小さいテーブルセットや、とてつもなく太い鳥の巣が再現される場合もある。

見た目はそっくりだが、材質は虫の外殻や蛹であった自分の皮膚などが主成分となっている。

その者がもっとも幸せだった頃の巣や家が内部に再現されたキノコのような形の殻を作ると考えられている。