2019/10/07 12:32

ひねくれた性格のため街で上手くかみ合わなかったキツネ達が寄り集まって、ささやかなイタズラをしながら世界を旅する集団。

失敗も多く被害も少ないことから、みんな温かい目で見守っており、わざと引っかかったり驚いたふりをしてあげることも多い。

[穴掘り部]、[落書き部]、[水かけ部]、[化け部]、[いろいろ部]に分かれている。
色々な部に分かれてはいるが、相互に協力し合うことも多いため、所属しているところも曖昧で、気まぐれに他の部に移籍する。

「ケガ人を出したら、完治するまで仕事を手伝う」という掟があり、その仕事を手伝ううちにその街に馴染んでいき、脱退するものもいる。

・穴掘り部
落とし穴を掘ることが主な活動。カモフラージュが下手くそで、さらに自分達が隠れることも下手くそなため、すぐばれる。穴の底にお菓子を置くという掟があるためわざと落ちる子供もいる。

・落書き部
筆、刷毛、スプレーなどを持っていろいろなところに落書きをするが、変に絵に真面目な者が多く、芸術性が高いため描かれると喜ばれてしまうことが多い。

・水かけ部
背中に背負ったボンベからバケツやホースを使って水をかける部隊。
使用する水は、すぐに蒸発する液体をかけるため一瞬濡れるだけで済む。

それでもびっくり切れされることや、物を落として壊してしまい直す手伝いをさせられたり、子供を泣かせてしまいおろおろしたり、驚いた拍子に転んでケガをさせてしまったりと、一番いたずらとしての成果を上げている部であると同時に、一番叱られて泣くことが多い部。
ある意味エリートであるため、他の部隊から一目置かれている。

・化け部
ごく一部の変化ができる者たちと、それに憧れる者たちが所属する部。
羊や猫などの着ぐるみを被るだけの、クオリティが低い変化しかできない者もいるが、椅子に化けて座ったところを驚かせる、テーブルに化けてお茶のカップを動かすなど、驚かれるイタズラができる。

しかし多くの場合、その見事な変化は人を楽しませてしまうため、お調子者の性格も相まって、歓声を浴びてただの変化ショーになることが多い。
毎日反省会をしている。

・いろいろ部
いろんな部がごちゃ混ぜになることが多く、所属が曖昧な部である。
鉱石の街ではトロッコ乗っ取りを企てるも動かし方がわからず、教えてもらって普通にトロッコツアーをしたり、雷の街では機械をイタズラしようとして感電し泣き帰ったり、植物の街で果物を盗み食いするも毒があってお腹を壊したりと、いろんな街でかわいい失敗をしては住人を和ませている。
本人達はいたって本気なので、叱られたり泣かれたりしないことに憤慨することも多い。

「自分たちが憎まれ役になることで、日常のちょっとした不満や不安の矛先が自分たちに向くことで、上手く回るようになることがあるはず。」
この団長の想いを知る隊員は、ほんのごく一部である。