2019/10/07 12:29
名前の通り、壁と床のあらゆるところに本が並んでいる街。
文字の本以外にも様々な形で本が収蔵されており、非常に多くの種類の人々が読書を楽しんでいる。
中心に大きな本棚の塔があり、鳥の司書によって管理されている。
他の大きな建物は、製本と、逆に本を真っ新に戻す工場、在庫を管理し検索機を管理する案内所本部がある。
また、毎日ランダムでさまざまなジャンルの本が移動図書館に移され
飛行船型図書館、バス型図書館、バイク型図書館が巡回している。
収蔵される本は主に研究の街と芸術の街から届く。様々な形式で届くものを製本し
司書が読み、検索機に登録後、ふさわしい本棚に収められる。
街は大きく分けて5ブロックに分かれている。
文字の本エリア、匂いの本エリア、液体の本エリア、音の本エリア、石の本エリアの5つ。
エリア内は本のジャンルによってさらに細かくナンバリング、カテゴリー分けされている。
街のいたるところに検索機と読書スペースがあり、住人のほとんどが司書の仕事をしている。
街中では本を読みながら歩く人も多く、読書中にぶつかった場合は
持ってる本のどれかを相手に渡すという不思議なルールがある。
街にある本は自由に複製し、持ち帰ることができる。
また、本動物がみられる唯一の街でもある。
体を本に擬態でき、本から動物に、動物から本に移り変わる姿はまるで変化の魔法のようだとか。
体の一部に気に入った本を隠し持っている場合が多く、中には大変貴重な本もあるらしい。
有名なのは図書館ウマで、貴重な本をたくさん肋骨付近に収蔵してあるのだが
常に走り回っており、落ち着いて選べない。そのうえ、本を取ると追いかけてくるため
逃げながら本を読まなくてはならず、1冊読み終わることすら難しい。
すべての本を読破したものは、とても少ない。
ある方法を使うとおとなしくなり、読み終わるまで傍らで座っていてくれるという噂もあるが、本当かどうかはわからない。