2020/09/05 18:46

尾隠しとも言う。幼い頃に親や兄弟を亡くしたキツネが世を恨み、物の怪に憑かれて害をなす存在になってしまうことを防ぐため、周りにいる大人キツネ達が子狐の尾を変化伝播(他人を変化させる技術)で見えなくすること。


物の怪は尾に取り憑き、力を強めるたびにその尾を増やしていくと伝えられているため、物の怪から尾を守るためにこのような措置を取る。
親代わりになる人を見つけるか、精神的に自立すると、尾貸しの変化が解けて尻尾がまた現れる。


「尾隠し」だと何かやましいものを隠しているニュアンスで伝わることがあったため、一時的に貸しているだけとの意味を込めた「尾貸し」の言い方が一般的になった。
幼い子からも「お菓子」を連想させることから良い意味に捉えらてもらえるのだとか。


いたずらキツネ団は積極的に尾貸し子を引き取っているが、団員同士はあくまでもみな対等な立場であるとの掟から、親子関係になることは禁じられている。


団長も元尾貸し子だったが、いつなぜ尻尾が返ってきたかは副団長以外知らないという。